Wearing CHILL (Eiko) / PLAY (Ryu)
WORK HARD, PLAY HARD. JUST CHILL, BE YOURSELFを体現している人のライフストーリーを紹介する「RH STORIES」。今回は、世界一周の旅に出て、そこで出会った人々の人生を記事にして発信をしている市川瑛子・竜太郎夫妻(以下、EikoとRyu)をフィーチャーします。
ずっと考えていた世界一周の旅、後押ししてくれたのはNYで出会った友達のお父さん
(Eiko)「2人とも世界一周はいつか行こうとは言っていたんですよ、アイデアとしてはずっとあって。
でも仕事の関係でなかなかタイミング合わなくて。
私たち同い年なんですけど、30歳になったのが一つの区切りで、子供も欲しいと思っていた中でチャレンジするには時間がなくなってきたと感じ始めて。
そしてきっかけになったのはRyuの友達の結婚式で行ったニューヨークだったんです。
やっぱり海外旅行ってめっちゃ楽しいし、ワクワクするのを実感して、行くんだったら今しかないと」
(Ryu)「世界一周するとなった時に、Eikoは仕事を続けられるけど、僕は会社を辞めなければならない状況でした。
会社を辞めて、何もなくなってしまう、というのが歯止めになっていた。
それこそ自分たちの親からすると何やってるんだと思われるだろうなと。
でもそのニューヨークの結婚式で、友達のユダヤ人のお父さんにたまたま世界一周の話をしたんです。
そのお父さんは、バリバリウォールストリートで働いているような人だったんですけど、即答で『それは確実に行った方がいい』と言ってくれたんです。
日本のサラリーマン的感覚だとリスキーだと思ってたけど、グローバルの目線だと違うのかなとその時感じて。それで背中を押されたんです」
(Ryu)「その瞬間、会社を辞める決意しました。
行動してみないと何も始まらない、自分のパッションに従って動いて、思わぬ出会い、思わぬ気付き
、色々な人や物を見てそのインスピレーションで次を決めようと」
(Eiko)「最終的には勢いでしたね。その場で決めて、その場で航空券を探し始めました」
だた旅行をするのではなく、価値のあることをしたい。旅で出会った人々のストーリーを発信することに
(Eiko)「元々世界一周するなら、何かしら意味のあること、価値のあることをしたいと思っていました。
ただ観光するだけじゃなくて何かをgive出来ないかと。
私は今の会社に転職する時に、『いつか世界一周をしたいので、その前提で入社させてください』と伝えていたんです。
それで世界一周をしながらリモートで働くという、新たな働き方の実験としてそのノウハウを発信していくことを決めました」
(Eiko)「あとは旅で出会った人の話を聞いて、面白い生き方をしている人を紹介するということは行く時に何となくアイデアを持っていました。
行ってから実際に面白い人に出会えて、これは面白いコンテンツだなと、徐々にそのアイデアは確信に変わりました。
いつか本に出来たらいいな、と」
(Ryu)「出会い方は、AirBnBの人とか、バーとか、道で出会った人とか様々でした。
バーでたまたま面白い人がいたら、明日カフェで話聞かせてよ、みたいな感じで。
役割分担は、僕が突撃係で、インタビューを記事にまとめるのはEikoでしたね。
僕、文章とかまとめられないので(笑)」
メキシコで出会ったラッパーのスマイリーさん
出会った人々のインタビューを通じて気づいた、人それぞれの「自分らしさ」
(Ryu)「例えば、メキシコのバーで出会ったラッパーのスマイリー。
彼は元々ニューヨークのエリート大学で、学内のビジネスクラブのリーダーを務めるような学生だった。
インターンも金融系のエリート企業ばっかり面接を受けて、とにかく競争社会で勝ち抜くことだけを考えていたような人。
けど結局インターンで受けた企業の内定を取れずに、人生で初めて挫折して、それこそパニック障害になってしまって。
今まで“王道”を歩んでいた人生を見つめ直した結果、自分の好きなこと、情熱あることに人生を捧げようと。それが音楽であり、ラップだったんです。」
(Ryu)「あとは、ルワンダでAirBnBのホストとしてたまたま出会ったルパート。
『何の仕事をしているの?』と聞いたら、『漫画家をしている』と意外な答えが。
ルパートはルワンダで起きた大量殺戮を経験していて、実際に自分の父親や友人も殺されたという衝撃的な過去を持っていたのです。
その体験をもとに、漫画を描いて国連にそのコンテンツを提供する仕事をしていたんです。
教科書に書かれていることを知っていたくらいで“他人事”でしかなかった歴史が、ルパートを通じて それが同じ地球で実際に起こった出来事であったということを強烈に感じさせられる出会いでした」
ルワンダで出会ったルパートさん
(Eiko)「旅で様々な人と出会う中で、王道の道から外れてチャレンジする人の話ももちろん面白かったんですけど、逆に元々法律事務所で働いていて起業をしたんけど、『起業はやっぱり自分には向いてない』と企業勤めに戻った人とかの話も印象的でした。
その人らしさとか、その人に合った生き方って、必ずしも枠から外れることではない、とにかくぶっ飛んだことをすればいいというわけじゃない、というのが大きな気付きでした」
(Ryu)「もちろん人生チャレンジをしている人に勇気づけられることも多かったけど、逆に元々裕福で成功した人ともたくさん出会って、結局成功するには裕福な環境にいないとダメなんじゃないかと落ち込むこともあった。
実は日によって気持ちのアップダウンが結構あったんです。
だけど葛藤の末、自分はやっぱり大きい企業に勤めて、経済的な不安がない方がのびのび行動できるタイプなんだと気付くことが出来て、たいぶ気持ちが楽になりました。
それで帰国後に、迷わず次の就職先を決めることが出来ました」
旅で夫婦の仲を保つコツは、「意識的にお互い1人だけの時間を作ること」
コロナにより志半ばで中断させられた世界一周の旅。挫折を乗り越え、自分達が日本人に伝えたいこと
(Eiko)「コロナにより、元々は半年だった旅を3ヶ月で中断せざるを得なくなってしまいました。
道半ばで閉ざされたと、超落ち込みました。
それこそ、『旅を価値に繋げる』為に進めていた出版の話も頓挫し、悔しい思いをしました。
帰国してからも仕事のこと、子供のことなど不確定要素が多すぎてRyuとぶつかりまくる日々が続きました」
(Eiko)「でも振り返ると、ずっと世界一周したいという夢を有言実行できたこと、やるって決めて挑戦できたことは成功体験になったしすごく自信になった。
いざ行ってみると壁はあるけどめっちゃ楽しいんですよね。
3ヶ月しか行ってなかったのに毎日のことを鮮明に覚えている。
何より働きながら世界一周は出来るのか?というチャレンジを実行出来たので。
これからは『本当はやってみたいことがあるんだよね』という人に、考えるだけじゃなくてやっぱり行動が大事なんだということを伝えて、1人でも多くの人の背中を後押ししたいと思っています」
(Ryu)「僕がこの旅を通じて感じたのは、実は貧しい国ほどみんな楽しむ心を持っているということ。
確かに日本人は経済的に豊かかもしれないけど、彼らの方が心は豊かだなと。
例えばブラジルでは、みんなで夕日を眺めて楽器を演奏して、夕日に向かって拍手して、歌ったりするんですよ。
『純粋にその時を楽しむ心』、これを自分もちょっと忘れちゃってるなと感じました。
そういう心を日本人に思い出してもらいたい。
そのきっかけを与えられるように、帰国後にエンターテインメントの仕事が出来る会社に転職を決めました」
※二人が旅で出会った人達のインタビュー記事は、こちらで閲覧することが出来ます
https://note.com/the_ichikawas
Wearing WORK (Ryu) / PLAY (Eiko)
プロフィール
市川 瑛子(いちかわ えいこ)
人生のテーマは「ワクワクする生き方」。
旅、ダンス、美味しいもの、知らない世界との出会いが好き。
マッキンゼーアンドカンパニー、文部科学省トビタテ!留学JAPAN、スタンフォードMBAを経て、現職はランサーズ株式会社。誰もが自分らしく働くためのキッカケをつくるためのコミュニティ「新しい働き方LAB」を立ち上げ、運営している。
ツイッター @eikoichikawa
市川 竜太郎(いちかわ りゅうたろう)
旅、音楽、お笑い好き。特に海外のエンタメ・音楽シーン開拓には余念がない。
自分に素直。自然、スポーツ、人との出会いをこよなく愛する。
趣味はサーフィン、ヨガ、バスケ。
三菱商事5年、宇宙開発ベンチャー3年、夫婦での世界一周(コロナにより中断)を経て、エンターテインメント/メディア業界にて新規事業開発に従事。
インスタ ryutaro6